親知らずについて

親知らずって抜いた方がいいの?

 

親知らずとは、最後に最も奥に生えてくる永久歯です。生えてくると書きましたが、生えてくるスペースが足りなくて、正確には生えてこず埋もれたままになっていたり、斜めに生えてきたりすることが大半です。

たとえまっすぐ生えてきていても、歯ブラシが届きにくい奥の奥に生えているので、歯みがきしにくく、むし歯になったり、歯ぐきが腫れたりする原因になることが多いです。

 

親知らずに限らず、歯ぐきは腫れることがあります。しかし、他の歯と異なり、親知らずは、解剖学的に腫れが広がりやすい場所に生えています。そのために、顔や首のリンパ節が腫れたり、喉が痛くなったりしやすく、言い換えれば重症化しやすいという特徴があります。

 

親知らずの腫れが重症化すると、他の歯ぐきの腫れのように飲み薬の抗菌薬では治まらないことも珍しくありません。そんなときは抗菌薬の点滴をして治療します。腫れたせいで食事が困難になったり、強く発熱するようなら入院しなければならなくなることもめずらしくないです。

 

腫れを落ち着かせた後は、腫れの原因となった親知らずは抜歯した方がいいでしょう。

大半の親知らずはきちんと生えていないので、効果的な治療が難しいからです。例えきちんと生えていても、奥の奥にあるので通常のむし歯治療や歯周病治療は非常に難しいですし、歯みがきも困難できれいな状態を保ちにくいという理由もあります。

 

親知らずの抜歯は、難しい場合が多く、一般の歯科医院から病院の歯科口腔外科に抜歯を依頼されることも珍しくありません。局所麻酔で抜歯することが大半ですが、稀に全身麻酔でないと抜けないほどの親知らずもあります。

 

多くの親知らずで難しい抜歯になるので、抜いた後顔が腫れたり、つらい痛みが続いたりします。

ですが、腫れは抜歯後2448時間でピークを迎え、その後緩やかに改善していきます。アザが出来ても、23週間ほどで消えていきます。ずっと残るものではないので、心配ありません。

また、抜歯後に顎の先や下唇にしびれが現れるリスクもあります。もし、抜歯した翌日になっても、顎の先や下唇にしびれが残るようなら、薬を処方してもらって改善を図りましょう。

 

なにより、一度腫れた歯を残しておくと、再び腫れてくることも多いですし、その場合は初回よりも腫れが引きにくく、より激しい腫れや痛みになります。一度腫れた親知らずは、たいへんな抜歯になるような生え方をしていても、頑張って抜いておいた方がいいでしょう。

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